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インセイン刑務所での囚人死亡事件 追加情報
政治囚支援協会は5日、インセイン刑務所での囚人死亡事件についてプレスリリースを発表した。その後、新しい情報を入手したので、改めて発表する。 5月3日未明、大型サイクロンがビルマを襲った。ラングーン近郊のインセイン刑務所もサイクロンの被害を受けた。強風により、刑務所の亜鉛製の屋根が次々と吹き飛ばされた。 刑務所の一部で被害が特にひどかったため、約1500人の囚人が刑務所内の第一棟に集められた。外から鍵をかけられ、5月3日朝までどこにも行くことはできなかった。囚人らは雨でぬれて寒く空腹で、怒りを覚えていた。扉を開けて安全な場所に移動できるようにしてほしいと看守に頼んだ者もいたが、聞き入れられなかった。やがて怒鳴る囚人も出、一部が刑務所の建物に火をつけた。この火事で刑務所の一棟が焼け、暴動状態に陥った。 これに対応するため、ビルマ軍兵士や暴動鎮圧隊が出動し、周囲にいた囚人に向けて発砲した。36人が死亡し70人がけがをした。 火事でひどい煙が出て、ビルマでもっとも著名な政治囚で88世代学生グループのリーダーであるミンコーナイン氏などの政治囚がいる棟にまで広がった。ミンコーナイン氏ら政治囚は、大量の煙が出ているにもかかわらず、小さな房に入れられたままだった。息が苦しく、看守らに扉を開けるよう大声で頼んだ。危機一髪のところで扉が開けられた。政治囚の一人は呼吸困難ですぐに刑務所内の病院に運ばれた。ミンコーナインの目の炎症は、煙に巻かれたことで悪化した(注:次を参照。政治囚支援協会「民主化運動リーダー、ミンコーナイン氏が失明の危機に」2008年4月18日)。 状況が落ち着いてから刑務所当局は調査を行った。尋問中の拷問でさらに4人が死亡した。また、国民民主連盟(NLD)党員で政治囚の4人を含む98人が懲罰用の棟に入れられた。 その日、政治囚は食べ物を与えられなかった。刑務所当局は所内の警備を強化している。 政治囚支援協会のボーチー氏は述べる。「この状況をもたらした責任は当局側にある。サイクロンが来たとき、当局は囚人たちをすぐに安全な場所に移動させるべきだった。対応が不十分だったために囚人が暴動を起こした。36人を不必要に殺害した刑務所当局の暴力的な対応を強く非難する。国連人権理事会の特別報告者(注:ブラジルの国際法学者パオロ・セルジオ・ピネイロ氏の任期切れに伴い、今年5月からアルゼンチンの法律家トマス・オヘア・キンタナ氏が着任)が、拷問で死亡した4人の件も含め、事件を直ちに調査するのを認めるよう、軍政に求める」。
連絡先: 出典:Assistance Association for Political Prisoners, 'Supplementary information about death in Insein prison,' Press Release, May 6, 2008, at http://www.aappb.org/release108.html 日本語訳 秋元由紀 |
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