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イベントレポート 2010年

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― 逃げ続ける難民たちの声 ― タイ・ビルマ(ミャンマー)国境訪問報告会
2010年3月31日 2010年3月31日18:30~21:00   文京シビックセンター区民会議室

ビルマ情報ネットワークとビルマ市民フォーラムは、2010年2月にタイ・ビルマ(ミャンマー)国境を訪問したベネディクト(ベン)・ロジャーズ氏(クリスチャン・ソリダリティ・ワールドワイド、英国保守党人権委員会副議長)と秋元由紀(ビルマ情報ネットワーク)による国境訪問報告会を行いました。

ビルマ東部では、軍政が少数民族に対する攻撃や人権侵害を続けています。しかし、外部の人間が正規のルートでこの地域に入って実情を調査することはできません。そこで、報告者2人はタイ・ビルマ国境を訪れ、最近タイに逃れてきた人たちを探し出して聞き取り調査を行いました。

ロジャーズ氏は、言論統制、少数民族の大量虐殺の危険性、宗教的迫害、強制労働、強制移住、レイプや村の破壊といった多くの点で、ビルマが「最悪な国々の中でももっともひどい国」であることを説明しました。そして、ビルマ東部でのビルマ国軍による村の破壊がスーダンのダルフールに匹敵するほどの規模であり、国際法上、人道に対する罪や戦争犯罪である可能性があることを指摘しました。また、国連が、こうした犯罪を調査する委員会を設置すべきであると述べました。さらに、ビルマ西部や北部でも迫害を受けている少数民族にも言及し、国際社会から「忘れ去られているように感じる」という彼らの言葉を紹介しました。

秋元は、ビルマの最大援助国である日本が、政府開発援助(ODA)を通じて軍政に影響を与えるべくビルマ情勢に合わせて援助額を増減するというパターンをとっていると説明した上で、ビルマ軍政には天然ガス輸出などにより十分な収入があるため、ODAを通してビルマ軍政に影響を与えるという方法には限界があると指摘しました。他方で、人道支援や、人権保護や民主化促進事業の支援の必要性が高いことも述べました。今年行われる予定の総選挙については、2008年憲法や選挙関連法が国軍主導の体制を継続させるような内容となっているため、すでに自由でも公正でもなく、選挙による民主化は期待できないことを説明しました。

出席者からは、「日頃知ることのできないビルマの現状を知ることができてとても勉強になりました」、「ビルマにも多くの地雷が埋まっていることにとてもショックを受けました。私たちに何ができるのか。日本からでもできることはある。そう信じて自分にできることをやっていきたい」、「ビルマと難民にとって、非常に有意義な情報を得られた」といった感想が寄せられました。(ビルマ情報ネットワーク)

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