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米制裁、早くもビルマ経済に影響

イラワディ・オンライン
2003年8月13日
チョーゾーモー

米国制裁法発行から2週間 影響拡大は必至 金融市場にも打撃

 ビルマ国内の情報筋によると、米国のビルマへの制裁強化決定から2週間で、す でにビルマの企業家に影響を及ぼしている。情報筋によると、7月29日にブッ シュ大統領が制裁法案に署名して以来、ビルマの景気が徐々に変化している。制 裁法案は、ビルマ製品の米国への輸入禁止、軍政高官の米国内資金凍結、軍政関 係者およびその家族、親族へのビザ発給の停止である。

 ラングーンの裕福なビジネスマンは、イラワディに対し、「制裁が始まってから 、どうやって商売を続けていけばいいのか見当もつかない。輸出入業はほとんど 行き詰まっているし、輸出品の中には価格に混乱を及ぼしているものもある。こ れまで、エビの価格は1ビス(1.63キロ)あたり、8千チャットだったが、 輸出業者がエビの買い付けを取りやめたため、先週、4千チャットまで下落した 」と語った。実際に、エビや豆類の輸出額は、およそ半値に下落している。

 一方、関係者によると、日用品の価格は比較的安定しているものの、軽油と金の 価格は高騰している。先週、金の価格は、1チャットタール(5.3グラム)あ たり17万チャット(約1万8千円)から20万チャットに高騰し、軽油は1ガ ロンあたり1100チャットから1600チャットに上がった。米ドルの交換レ ートはビルマの経済状態を計る指標になるが、情報筋によると、制裁が発動して 以降、1米ドルあたり900チャットから1100チャットに下落した。

 また、ラングーンのビジネスマンは、ドルが急騰しているのは、海外銀行が、ビ ルマの金融機関の為替信用状(LC)の受け取りを拒否しているからだと言う。 スタンダード・チャータード銀行、HSBC銀行などのシンガポールに拠点を置 く銀行は、8月からビルマの銀行が依頼したLCの取り扱い業務を停止している 。業務停止決定は、外国製品の取引に依存しているビルマ企業に大きな影響を及 ぼしている。

 ビルマとシンガポールの情報筋によると、シンガポールの銀行は、ビルマ貿易銀 行、ビルマ投資商業銀行、ビルマ経済銀行のLC受け取りを拒否している。また 米国の制裁は、これら3つの国営銀行の預金と利息を凍結することが含まれてい る。

 ある木材業者の経営幹部は、「3万ドルの預金が凍結されてしまった。私のよう なビジネスマンは、海外の銀行から預金を引き出せないので大変困っている」と 語った。

 ラングーンに拠点を置くビジネスマンによると、ラングーンの銀行当局は、外貨 を運用できるかどうかにかかわらず、銀行取引の問題解決のために、投資を継続 していると言う。経済アナリストは、このような銀行の対策の効果について懐疑 的である。

 またラングーンのアナリストは、「ある特定の外貨を使用したとしても、ビルマ 国内で交換できる通貨を基盤としている海外企業との貿易は不可能だろう」と指 摘する。

 関係筋によると、現在ビルマでは一部の外貨しか交換できないため、ラングーン では今月、職員の給料を払えないでいる大使館もある。それに加え、ビルマを訪 れる観光客は、アメリカン・エキスプレス、ビザ、マスターカードなどのクレジ ットカードを使用できない。

 企業家たちは、今後状況がさらに悪化するのではないかと懸念している。輸出入 関係企業の経営者は、「制裁は始まったばかりだが、すでにビルマ経済に影響を 及ぼしている。現在の状況でさえ経営が困難で、数カ月後には状況はさらに悪化 するだろう」と語った。(訳、久保 忠行)

出典:Kyaw Zwa Moe, 'Swift Impact of Sanctions', Irrawaddy Online, (August 13, 2003)





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