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蟻の存在を象が認めた!!

渡邉 彰悟 (在日ビルマ人難民申請弁護団・事務局長)
2004年3月5日

 3月5日,私の携帯と私の事務所には朝早くから電話がなりました。それはキンマウンラ家族全員への在留資格の付与を閣議で決定するというまさに朗報でした。

 キンマウンラ家族を中心として,私たち一人一人の思いが,ここに結実したのです。多くの人たちの願いが政治を動かしたといってよいでしょう。

 正直な話をすれば,私たちは彼らの在留資格を取得することは至難の業であると考えていました。それは,行政も司法も彼らに冷たく退去を迫っていたという状況があったからです。
  しかし,それでもあってならない事態はやはり避けられなければならない,日本という国にとって汚点になるような不正義を実行してはならない,という素朴な感情が私たちを動かしてきました。
  もちろんそんなに格好のいいものだけではありません。多くの人たちの心をとらえたのは,やはり子どもの大粒の涙だったのではないでしょうか。この子どもたちの眼に,自分たちの国の姿が冷たく非情なものと映ることが耐えられない,そんな感情・感性に突き動かされていたのだと思います。

 ですから私はホッとしています。子どもたちにこれ以上悲しい思いをさせることがなくなった。「閣僚たちもホッとしているようだ」との福田官房長官のコメントがありました。これはそうだろうなと思います。

 私は法というものが何のためにあるのかを今一度日本という国が考え直さなければいけない事件だったと思います。そこに思いを寄せていただいた皆様に心から感謝します。
  ただ,残念ながらキンマウンラ家族と同様の問題を抱えている外国人家族がいます。例えば,今年になって,クルド(トルコ)人夫・フィリピン人妻の両親が収容され,その子ども(3歳)が児童施設に預けられてしまうという信じられないことも起きています。なぜ幼子を母親から切り離すことができるのでしょうか?
  この家族の問題はキンマウンラと全く同じです。ぜひ皆さんに同様の問題があることをご理解いただき,引き続きご関心をお寄せいただきますようにお願いを申し上げます。

 皆さん,本当にありがとうございました。





(c) ビルマ情報ネットワーク(BurmaInfo) 1997〜



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