| ビルマ情報ネットワーク | |
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心からのお願い2003年11月27日 この間新聞テレビでビルマ人とフィリピン人の家族の件が大きく取り上げられている。私はこの事件にかかわる弁護士として,いまここで言っておきたい,言っておかなければならないと感じていることがある。 この家族は既に夫婦が結婚して11年,長女は9歳,次女は6歳になった。日本の学校・幼稚園に通い一生懸命に学び,そして友達たちと遊んでいる。夫は難民申請者であったと同時に,運送会社に勤め40人の従業員の配送の管理等重要なポストをこなし,厚生年金・健康保険にも加入し会社社長から絶大な信頼を得ている。妻も子どもの成長に伴って一生懸命日本語を勉強しながら地域の人たちに溶け込んでいる。 そんな家族に退去強制令書が発布されたのは1998年だった。それから5年が経過し,東京地裁は彼らが求めた退去強制処分取消の請求を棄却した。そして高裁への控訴も10月29日に棄却された(現在上告中)。そして2日後にキンマウンラだけが収容された。 確かにこの件についての法的な論争についての高裁までの司法判断は下された。しかし,その判断は,1998年当時の退令処分に関するものである。キンマウンラ家族がいま求めているものはこの間の蓄積された時間と彼ら家族を取り巻く人間関係,その中に息づく彼ら家族の生活の保護である。長女は小学校に通い日本人と同じ学習をし,多くの子どもと交友しガールスカウトに入って活発な日々を過ごしている。次女は幼稚園の年長でこれまた愛嬌をふりまき、とぼけた顔で周りを和ませる。 司法判断どおりの結論を実行しようとすれば,結局キンマウンラはビルマへ,妻子はフィリピンにという事態になる。そのことは避けるというのが政府の答弁である。確かにキンマウンラをビルマに送還すれば,再び家族が統合するという保証はない。そこで,フィリピンに送還しようというのであろう。最悪は避けようということだ。 それではなぜフィリピンなのか。家族の統合を認めようというのなら,現在の日本が彼らにとってもっとも望ましい地である。家族のコミュニケーションは日本語である。子どもたちは日本の社会に溶け込んでいる。キンマウンラに絶対の信頼を寄せる会社の存在がありその会社には妻のマリアの義兄(実姉の夫)がいる。マリアの妹も日本人と結婚し日本にいる。厚生年金・健康保険にも加入が認められ,税金もしっかりと納めている。あらゆる角度から見てこの家族には日本で暮らす環境がある。キンマウンラをビルマに送還できないとしたのち,この家族の保護を他国に押し付けることは私たちの国の国際的な責任の果たし方として理にかなっているだろうか,人道にかなっているだろうか。蓄積された時間と人間関係を保護することをどうしてここまで拒否しようとするのだろうか。これまでに寄せられた署名は,25,000通を超え,その半数が地域から寄せられたものである。 この家族は判決の見直しを求めているのではない。法務大臣の裁量に基づく温情ある日本の社会の受入を求めているのである。 キンマウンラが勤務する会社の社長は,日本人として恥ずかしいことはしたくないという。社長はキンマウンラを守るために毎日奔走している。この社長の姿は,この家族と触れ合う日本人の姿である。外国人との共生,この言葉がこれほど当てはまる事例もない。 彼ら家族を日本で保護してください。あらゆる人に訴えます。お願いします。 |
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(c) ビルマ情報ネットワーク(BurmaInfo) 1997〜年
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