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国際人権NGO資料

ビルマ(ミャンマー):政府によるアムネスティ調査団初の受け入れを歓迎し、さらなる改善を求める
2003年2月10日配信 アムネスティ・インターナショナル 

アムネスティ発表国際ニュース
ビルマ(ミャンマー):政府によるアムネスティ調査団初の受け入れを歓迎し、さらなる改善を求める
2003年2月10日発表

 アムネスティ・インターナショナルは、初のビルマ(ミャンマー)訪問を終えた後、国家平和発展評議会(SPDC、同国の軍事政権)に対し、同国内の各地で拘禁されているすべての良心の囚人を無条件釈放するよう求めた。

 「現在も拘禁されている1200から1300人の政治囚---その多くは良心の囚人であると考えられ、平和的に政治活動を行なったという理由だけでとらえられている人びと---の問題は、同国当局と協議した中でも重要だった」と、アムネスティはバンコクで開かれた記者会見の場で述べた。

 1988年以来、ビルマ(ミャンマー)への入国を要請してきたアムネスティは、アムネスティ調査団の要請に応えた同国政府の努力と、閣僚、警察、刑務官と、忌憚なく意見交換を行なうことができたことを歓迎した。

 訪問中、アムネスティ調査団はアウンサンスーチー国民民主連盟(NLD)書記長とそのメンバー、支持者らとも会談した。調査団はまた、複数の国際機関の同国代表や外交官、ビジネス関係者とも会合を持ち、またヤンゴンのインセイン刑務所とヤンゴン中央病院内の「警備房」などの拘禁施設を訪問した。

 調査団とアウンサンスーチー氏との会合は、彼女の自宅で、1月31日に持たれた。

 「私たちは、真心が溢れる2時間の会談の中で、互いが懸念している様ざまな問題について協議した」と述べた。ただし、その内容については、アウンサンスーチー氏との合意で非公開とされていることを説明した。

 アムネスティは今回の訪問をプロセスの始まりであると考えており、再び調査目的で同国を訪問する意思を表明した。

 「訪問の重要な目的の一つは、ヤンゴンでできる限り多くの関係者と会うこと、そして今年中に同国の他の地域で調査を実施する基盤を作ることだった」  訪問の最後に、調査団は刑務所と拘禁施設における(被拘禁者の)苦痛を緩和するために、とりわけ政治囚を含むすべての被拘禁者が本を読んだり手紙を書いたりすることを可能にし、隔離して拘禁されないように緊急の行動をとるよう提言書を渡した。

 SPDC関係者との会合で、アムネスティは最近逮捕された政治囚の事例もとりあげた。その中でもとりわけ、18ヵ月の子どもと一緒に拘禁されている母親について、人道的見地から即刻釈放するよう求めた。

 アムネスティは現在、こうした提言に対し、SPDCが早期に回答するよう期待している。

 アムネスティのビルマ(ミャンマー)に関する懸念は広範にわたり、今回の協議は、司法の運営をはじめとした、様ざまな問題点に触れた。

 「良き法、適切な治安確保、公正な裁判、人道的な拘禁状態がなければ、人権侵害は続き、人権侵害の加害者は処罰されず、被害者は救済を得る機会もない」とアムネスティは語った。

【背景情報】
 アムネスティによるビルマ(ミャンマー)訪問は2003年1月30日から2月8日まで行なわれた。これはアムネスティにとってはじめての同国訪問となる。調査団のメンバーは、アジア太平洋地域部長のデメルザ・スタビングス、ビルマ(ミャンマー)/タイ調査担当のドナ・ゲストである。

 アムネスティは、その方針として、世界中のどの国に対しても訪問しようしている。人権の保護と促進を目的として、あるいは人権の状況を調査し、政府関係者やその他重要な関係者と協議するためである。

 調査団長からの公式声明については、 アムネスティのホームページをご参照ください。