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国際人権NGO資料

ビルマ(ミャンマー):良心の囚人が釈放される
2004年11月19日配信 アムネスティ・インターナショナル 

※この文書の翻訳および発信元は、アムネスティ・インターナショナル日本支部のビルマ(ミャンマー)調整チームです。お問い合わせは同チームまでお願いします。

ビルマ(ミャンマー):良心の囚人が釈放される
AI Index: ASA 16/008/2004
アムネスティ・インターナショナル
アムネスティ国際ニュース発表
2004年11月19日

  アムネスティ・インターナショナルは、ビルマ(ミャンマー)で本日、少なくとも20名の政治囚が釈放されたことを歓迎する。ビルマ軍事政権は昨日、拘束にあたって「不適切な行為」があったことが判明した3937人の囚人を釈放する、と発表していた。

 「アムネスティは良心の囚人が釈放されたとの知らせを喜ばしく思う。われわれはビルマ軍事政権が下したこの決断と、この人びとがそもそも拘束されるべきではなかったという認識が暗示されたことを賞賛する。」アムネスティのアジア副局長ナタリー・ ヒルはこのように述べ、さらに次のことを要請した。「われわれはこの決断を契機にすべての良心の囚人を釈放することを軍事政権に求める」

 良心の囚人であり、ミョートゥンとして知られるクンサイも釈放された1人である。彼は元学生活動家で、1998年2月に学生運動史の執筆の手助けをしたため懲役を宣告された。また、政治活動を理由に他にも2つの懲役に服していた。

 アムネスティは国家平和発展評議会(SPDC)に対し、ジャーナリスト、学生リーダー、尼僧、教師、弁護士、学生、僧、農民を含むすべての良心の囚人(政治思想に関係なく)を無条件で釈放するように求めている。これらの男性、女性は、国際法では犯罪と考えられないような平和的な抗議活動を行ったために不当な裁判にかけられ、刑務所で長年を過ごし、拷問その他の残酷で非人道的、品位を傷つけるような取り扱いに苦しめられてきた。

 アムネスティは、今後人びとが不当に投獄されることがないよう、当局が平和的な政治活動を理由に人びとを起訴するために以前から使用してきた法律を廃止または修正するよう求めている。SPDCはまた、すべての裁判が公正な裁判のための国際基準に沿うよう保証するべきである。修正された法律は、基本的権利、表現・結社・集会その他の自由、公正な裁判を受ける権利、有罪と立証されるまで無罪と推定される権利を尊重すべきである。

背景情報
 アムネスティは1989年以降拘束されている学生リーダーでミンコーナインとして知られるポーウートゥンやコーコージー、1996年以降拘束されている国民民主連盟(NLD)顧問のウィンテイン、現在自宅軟禁されているNLD書記長アウンサンスーチー、副議長ティンウーの釈放を要請している。

 今日釈放された人びとの中には他にも、反政府政党のメンバーやNLDから選出された国会議員、民主新社会党のメンバーらも含まれている。これらの人びとは、1998年に国会召集を求めたデモに関与したため逮捕された。釈放された人びとの中には、起訴、裁判なしでの拘禁を認める法律によって刑期を過ぎても拘束されていた人や、治安関係その他の法律によって有罪とされてきた人びともいる。これらの法律の条文は適用範囲が広く、ゆえに平和的な政治活動をしただけでも容易に投獄されたりするのである。アムネスティは1975年国家保護法、1962年印刷出版登録法、1950年緊急事態法、不法結社法を含むこのような法律を、廃止または修正することを当局に求める。

 1992年と1995年にビルマ当局は、多数の政治囚を恩赦によって釈放した。釈放された人びとの多くは、その後も平和的な政治活動にたずさわることによって釈放の際の誓約に違反することとなり、再逮捕されて元来の刑期の残りの年数を服役させられている。現在拘束されている中にも、そういった人びとがいる。

*釈放された囚人のうち何人かの略歴を用意していますので、ご入り用の場合はご請求ください。

 (訳注)このニュースリリース(アムネスティ国際事務局11月19日夕方=イギリス時間=配信)の後半部分では、「学生リーダー、ミンコーナインの釈放を要請する」とありますが、ミンコーナインさんは昨日釈放され、自宅に戻ったことが確認されています。

出典:Amnesty International, Myanmar: Prisoners of conscience freed, ASA 16/008/2004, Nov 19, 2004.