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国際人権NGO資料

新憲法への準備段階で政治活動家が拘禁される
2005年2月16日配信 アムネスティ・インターナショナル 

ビルマ(ミャンマー):
新憲法への準備段階で政治活動家が拘禁される
AI Index: ASA 16/003/2005

アムネスティ・インターナショナル
アムネスティ国際ニュース発表
2005年2月16日

 新憲法の起草を行う準備段階で、ビルマ(ミャンマー)軍事政権は良心の囚人であるティンウーや他の反軍政側の指導者の拘禁を延長し、また少数民族であるシャンの7人の政治活動家を逮捕した。

 「われわれはこのような動きを強く非難し、ビルマ国内の多くの良心の囚人とともにこれらの人びとを釈放するよう当局に要請する。」とアムネスティ・インターナショナル アジア次局長のナタリー・ヒルは述べ、また次のことにも言及している。「ビルマ軍事政権は、平和的な政治活動を行う権利を人びとに常に与えてこなかった法律やその運用の仕方を改める必要がある。」

 国民民主連盟(NLD)の副議長であるティンウー(77歳)は20ヶ月も起訴や裁判無しに自宅軟禁状態に置かれている。2月13日、当局は、政治に関わる人物の拘禁を裁判無しで可能にする国家保護法により、さらに1年間彼の拘禁を延長した。

 シャン人の政治団体の7人の政治活動家が2月8日、9日に逮捕された。その中にはシャン民族民主連盟(SNLD)の年長の指導者であり、政治に熟練しているウーシュエオン(82歳)も含まれていた。他の6人の所在は不明であり、シャン人の年長指導者との会合の関連で拘禁されたと考えられている。ウーシュエオンは自宅軟禁状態に置かれている。

 ビルマの国民会議(新憲法の方針を起草する会議)は明日(17日)はじまる。現在、拘禁され、また刑務所に囚われている人びとの多くがこの会議の正当な参加者である。反軍政側の政党は会議に出席するための条件(それぞれの党の指導者の解放など)が満たされていないことを述べ、会議をボイコットしている。

 「新憲法の起草はすべての市民の人権を保障することによりその国が進歩するすばらしい機会となり得る」「しかし、ビルマではその機会は引き続き行われている平和的な政治活動家の投獄、最近もなお続く政治に関わる人物の逮捕により損なわれている。平和的な政治の論議により人びとが罰せられることはない、と保証すべき時は今であるにも関わらず、当局は逮捕や拘禁の延長により平和的な政治活動は許さないとの明白なメッセージを出している。」とヒルは述べている。

 また、彼女は次のようにも述べている。「司法システムは平和的な政治批判を行う者を投獄するために、長い間組織的に悪用されてきた。」「裁判でその拘禁に異議を唱える機会を持つことも無く、拘禁されている人びとがいることは容認できない。」

背景情報
 ビルマには1300人以上の政治囚がおり、その多くが拘禁中の取り扱いにより悪化した深刻な健康問題で苦しんでいる。

 先月、当局はNLDの年長者のメンバーで国会議員に選出された2人、タンニェイン(Than Nyein) 博士とメイウィンミン(May Win Myint)博士の拘禁を、1975年国家保護法によりさらに1年間延長した。この2人はNLDの会合を計画したというだけで、すでに7年の懲役に服している。

 1975年国家保護法により少なくとも18人が現在も囚われており、NLD書記長のアウンサンスーチーもその一人である。当局は2004年11月に彼女の拘禁をさらに1年延長した。彼女は過去15年間で少なくとも9年間、起訴や裁判無しで拘禁されてきた。

出典:Amnesty International, Myanmar: Political activists detained in run-up to new constitution , ASA 16/003/2005, Feb 16, 2005.