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在日ビルマ人

ノーベル平和賞受賞者アウンサンスーチーさんとすべての政治囚の解放を求める
2003年6月19日配信 在日ビルマ人民主化団体

共同声明
ノーベル平和賞受賞者アウンサンスーチーさんとすべての政治囚の解放を求める
在日ビルマ人民主化団体
2003年6月19日

1.今日6月19日はビルマの指導者であり、ノーベル平和賞受賞者でもある国民民主連盟(NLD)書記長アウンサンスーチーさんの58歳の誕生日である。この日は「ビルマ女性の日」として祝われる意義深い日である。

2.そのアウンサンスーチーさんは2003年5月30日以来、ビルマ軍事政権(SPDC)によって不法・不当な拘束を受けており、ビルマ国民と全世界の心ある人びとはこの事態を憂慮している。

3.ビルマの女性たちは40年以上もの長きにわたって、軍事独裁政権の下、ありとあらゆる迫害と弾圧・暴行をうけつづけてきた。1988年、ビルマ全国に広がったデモクラシーと人権を求めるたたかいのさなか、アウンサンスーチーさんは指導者として国民の前に登場した。アウンサンスーチーさんは自らの利益をかえりみず、彼女自身が「第二の独立闘争」と名づけた民主化闘争を率いて、たんにビルマの女性の権利獲得・地位向上のためのみならず、全ビルマ国民の人権と民主主義獲得のために平和的な手段によるたたかいをつづけてきた。そして今拘束されたのである。

4.1990年5月27日、軍事政権のもとで実施された自由かつ公正な複数政党制による総選挙において、アウンサンスーチーさんの率いる国民民主連盟(NLD)は、485の総議席のうち392議席、すなわち国民議会の総議席の82パーセント強を獲得する大勝利をおさめた。しかし、軍事政権は現在に至るまで国民議会を招集していない。政権委譲にも応じていない。国連が「総選挙の結果を尊重するように」とたびたび決議を出して圧力をかけてはいるが、軍事政権はさまざまな嘘とごまかしでこれを実行せず、ひたすら引き延ばしをはかり、13年もの歳月が経過してしまった。

5.この13年の間にアウンサンスーチーさんの率いるNLDは、国が直面するさまざまな問題について対話を通じて解決を見出すよう何度も要求したが、軍事政権は今に至るまで対話のテーブルにつこうとせず、NLDの崩壊をはかるような暴力路線に固執し、一貫して思慮なきふるまいをつづけている。

6.国連のビルマ問題特使ラザリ・イスマイル氏は、対話の実現に向けて仲介工作を行なっているが、軍事政権はむしろ、マレーシアからの投資や援助を画策することに熱心であり、軍事政権の延命を図ろうとしている。これはビルマの国民と世界をあざむくものである。したがって、わたしたちはラザリ・イスマイル特使の調停工作がビルマ民主化のために有効であるとは考えらない状況となっている。

7.昨年の5月6日に二度目の自宅軟禁から解放されて以来、アウンサンスーチーさんは各地のNLD支部・事務所の再開とビルマ国民大衆の今後の問題に取り組むために各州・各管区へ党組織活動の一環としての遊説旅行を行なった。こうした旅行についても軍事政権は暴力的な団体を動員して脅迫や妨害行為を繰り返した。良識ある世界の人々から見れば到底許し難い卑劣・悪辣な行為である。

8.昨年、アウンサンスーチーさんを自宅軟禁から解放した際、軍事政権は「新しい歴史の一ページを開いた」と宣言した。しかし、2003年5月30日、NLDのティンウー副議長、アウンサンスーチー書記長らによる党組織活動の一環としてのカチン州への遊説旅行を集団的な組織暴力によって妨害した。大量殺人である。NLDの青年党員をはじめ、僧侶や一般国民100人近くが命を奪われた。重傷を負ったものも100人を越える。アウンサンスーチー書記長、ティンウー副議長をはじめ200人もの活動家が逮捕・拘束された。軍事政権幹部の将軍たちのこうしたふるまいは「血塗られたページを開いた」と狂言せざるを得ない。軍事政権は報いを受け、みじめな最後を迎えることになるであろう。

9.軍事政権の集団的殺人行為に対し、アメリカをはじめとする民主主義諸国は激しく非難した。こうした国々はビルマの民主化を支持する立場から、さらに効果的な経済制裁を加えようとしている。その一方で、日本、中国、マレーシアなどがとっている対ビルマ政策は、ビルマの民主化達成のために、むしろ阻害要因となっているばかりか、暴力的な軍事政権の延命を助長する結果を生んでいるのは今や明らかである。

10.今回、軍事政権が計画的な行なった「ディペイン(事件の起こった地名)集団殺戮事件」は、思慮分別のない、時代遅れな考えに凝り固まった軍人一派の所業である。アメリカや国連安全保障理事会が旧ユーゴスラヴィアのミロシェビッチ、イラクのサダム・フセインらと同じく、ビルマの軍人たちを犯罪者として調査・追及し、必要な措置がとられることを、民主化を望むビルマの国民大衆は期待している。

 平和的な手段によってビルマ民主化を実現すべく日本で活動する私たちは、ノーベル平和賞受賞者アウンサンスーチーさんの58歳の誕生日であり、「ビルマ女性の日」にあたる今日6月19日を期してグローバル・アクション(世界統一行動)を実施し、ジョージ・W・ブッシュ米大統領、国連安全保障理事会、そして日本政府に対して、以下の項目に関して、ビルマ軍事政権に圧力を加え、実現をはかられんことを強く要望する。

(1)ノーベル平和賞受賞者アウンサンスーチーさんと逮捕・拘束されている政治囚たちが即時無条件で釈放されるよう行動されたい。

(2)国民民主連盟(NLD)本部・支部・各事務所を速やかに再開し、その自由な政治活動を認めるよう行動されたい。

(3)ザガイン管区ディペインで起こった組織的・集団的殺戮事件について、速やかに調査を行ない、必要な措置がとられるよう行動されたい。

(4)1990年総選挙において公明正大な勝利を博した、アウンサンスーチーさん率いる国民民主連盟(NLD)に対して、軍事政権が速やかに政権を委譲するよう圧力を行使し、行動されたい。

参加団体:国民民主連盟(解放地域)NLD・LA日本支部/ビルマ民主化同盟(LDB)/ビルマ労働組合連合(FTUB)日本支部/ビルマ女性連盟(BWU)日本支部/ビルマ日本事務所/ビルマ国民民主戦線/緊急行動委員会/在日ビルマ市民工場労働者組合(FWUBC)