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国連機関

軍政によるシャン州での子どもへの暴力について
2000年4月12日配信 国連人権委員会での発言

軍政によるシャン州での子どもへの暴力について
当然の問いを発したために強かんされた2人の少女のケース
口頭発言13項
第56回国連人権委員会
子どもの権利に関する会議
(財)ワールドビュー・インターナショナル

2000年4月12日夕刻、若いシャン人活動家による

議長、

  私はビルマから来ました。ビルマの子どもたちに起こっていることについてお話ししたいと思います。しかし5分という時間では足りません。そこで、シャン州最近の1つの事件についてお話ししたいと思います。私の出身地の話です。

  1999年10月初旬、 ライカーの高等学校の女生徒2人が、SPDCの軽歩兵大隊515のトゥンセイン中佐によって逮捕され、拘留され、ライカーの軍基地内で強姦されました。さらに釈放のためのお金が強要されました。

  99年の8月10日、学校では全校の教師と生徒のミーティングがありました。(この学校には6年生まで84人の生徒がいます) カウンセリング説明が終わり、15日間の休みが発表された後、チーマウン教頭が生徒に質問があるかどうか尋ねました。

  5年生で17歳の女生徒、ナーンモーンジンが次の質問をしました。
  「政府軍であると主張するビルマ兵士が、どうして人々を抑圧するのでしょうか。多くの村人が定住の難しい町に移ることを強いられ、生活の困難に直面しています。私はそれがどんなに悲惨か、見つづけてきました」

  6年生で18歳のもう1人の女生徒、 ナーンランポイが同じく質問しました。
  「なぜ政府軍はライカーの中央市場を閉鎖したのでしょうか?このマーケットはずっと昔から開設されていたのですが、政府によってもう2、3週間閉鎖されたままです。もし政府兵士がシャン人兵士に対して腹を立てているなら、シャン人兵士を追うべきです。わたしたち生徒は理解出来ません。なぜ政府軍がシャン人兵士を追う代わりに、このように人々を圧迫しているのでしょうか。」

  歩哨のために学校にいたSPDC兵士2人がこの質問をした2人の少女を呼び出しました。そして少女たちが軍基地に行って、指揮官に本当に知りたいことを質問すべきであると言い、彼女たちを軽歩兵大隊515の基地に連れて行きました。2人の兵士がいきさつを伝え、2人の少女の質問の報告を終えると、トゥンセイン中佐は少女たちを軍基地に閉じ込めることを命じました。

  夜、(21:00時前後)、兵士が尋問のためにナーンモーンジンをトゥンセインのところに連れて行きました。ナーンモーンジンが教頭にした質問について話すと、トゥンセインは、知らないことを尋ねることは良いことだが、彼女の質問は国の法律に反することなので、しばらくの間軍事基地に滞在して待たなければならないと言いました。

  トゥンセインはナーンモーンジンを自分の寝室の中に連れてゆき、衣服を脱ぐことを命じましたが拒否し「なぜ大隊全体の責任を持っている軍将校が、衣服を脱げなどという下品なことを命令するのですか」と言いました。彼はナーンモーンジンに対してピストルを向け、言うことを聞くのか聞かないのかと尋ねました、しかしナーンモーンジンはただベッドに倒れ、泣くだけでした。トゥンセインはそこでピストルをしまって、強制的に彼女の服を引き剥がし、一晩中彼女を強姦しました。

  朝、彼はナーンモーンジンを留置場に連れてゆき、今度はナーンランポイを連れ出し、彼女に対しても同じことをしました。そして一昼夜に渡って強姦し続けたのです。少女たちを4日4晩に渡って強姦した後で、トゥンセインは少女たちの親に釈放の交換条件として1万5千チャット支払うことを命じました。

  釈放されると2人は親、村のリーダー、教頭に対して、何が起きたのかを話し、事件を当局幹部に報告するよう求めました。しかし教頭は、彼女たちの質問は国の法律に反することであり、上訴しても勝つことが出来るのか、負けるのか、まったく確信を持てない。今のところ最も良い方法は沈黙を守ることであると言った。それで村の人々は、現在まで沈黙を守りつづけてきた。

  議長、これはたったひとつの事件の話です。女性と子どもが直面している同じような多くの事件があります。ひとたびそれらの事件を申し立てれば、殴打され、罰金を科せられ、あるいは脅迫されます。
  子どもたちが、恐れではなく、愛と共に成長するべきであります。質問をすることを恐れることがあってはいけせん。ビルマでは、年をとると共に、考えると言うことがいっそう危険になっていきます。

  国連と人権委員会には、私よりも経験豊かで、教養がある人々がたくさんいます。私の国の政府を、あなたがたの賢明な力で子どもたちの強姦と虐待をやめるように教育することを希望します。

  ありがとうございました。

資料提供 Altsean-Burma
(翻訳 ビルマ国際議連・日本)