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社会

スーチーさん民主化への思い
2002年5月14日配信 テレビ朝日「ニュース・ステーション」による電話インタビュー

テレビ朝日「ニュース・ステーション」による電話インタビュー
(2002年5月14日放送分、日本時間同日午後6時収録)

(以下、ビルマ市民フォーラム事務局のコメントから転載)

皆さま、

 昨夜(2002年5月14日)のテレビ朝日「ニュースステーション」にて、久米 宏さんとアウンサンスーチーさんの電話対談の模様が放送されました。
 対談は、番組放送前の午後6時ごろに行なわれたようですが、およそ5分にわたり、スーチーさんの肉声が放送されました。
 解放後に日本のメディアがスーチーさんをインタビューしたのは今回が初めてとなります。会談は英語の通訳を介して行なわれましたが、スーチーさんの肉声は予想以上に元気なものでした。
 以下は、昨晩の放送内容を起こしたものです。番組をご覧いただけなかった方にも是非、お読みいただければと思います。

ビルマ市民フォーラム事務局

久米氏:こんにちは。私、久米と申します。覚えていらっしゃるかわかりませんが、89年から95年まで6年間の自宅軟禁が解かれた後、ユニバーシティ・アベニューのあるご自宅からお電話を頂いた者です。

スーチー氏:覚えています。

久米氏:今、健康状態はいかがですか?

スーチー氏:大変、健康状態は良いです。どうも有難うございます。

◎軟禁生活について

久米氏:この軟禁状態の間、肉体的・精神的には、どう耐えていらっしゃったんですか?

スーチー氏:厳しい状況と私は見ていません。肉体的にも精神的にも辛いとは思っていません。逆に少しずつ楽になりました。他の人に比べて、特に収監されている人に比べれば私の方が楽でしょう。

◎軟禁が解かれた理由

久米氏:何故、自宅軟禁が解かれたのでしょうか?これは、軍事政権が長い間の経済制裁に耐え兼ねてきたのか、それとも本当にスーチーさんはじめ、民主化勢力との対話が必要だと思って解除したのか、その理由は何なのでしょうか?

スーチー氏:色々と憶測があると思います。なぜ、今回、私が解放されたかということに関して、できれば私としては、軍事政権が国のために、やはり一緒に対話をということを求めてくれたことを望むものであります。

◎自由の保障

久米氏:今回はスーチーさんの政治的活動も国内の移動も、更には一般市民の政治活動の自由も保障されると政権側は言っていますが、これは本当ですか?

スーチー氏:これまでのところ、何も私にトラブルはありませんでしたし、この先、もっとはっきりした形でどれくらい自由になれたかということが、はっきりとわかってくるかと思います。

◎地方遊説

久米氏:前回、2000年9月に軟禁が始まったときは、スーチーさんが国内遊説、つまり国内の移動をきっかけに軟禁が始まったわけですが、近々、国内で遊説、政治活動のために移動する予定はありますか?

スーチー氏:はい。この先、色々と地方遊説がありますけれども、私の話をするというよりは、私たちのいわゆる書記長としての役割を果たすために、または民主化運動のために色々とまわって行きたいと思います。

◎国名のこだわり

久米氏:軍事政権がビルマからミャンマーへと国名を変えましたが、ずっとビルマという風にお応えになっていらっしゃいますけど、国の名前の変更を認めていないというように考えて宜しいのでしょうか?

スーチー氏:常に私たちは、国の名前は直接、国民が決めるべき、または間接的に国会議員が決めるべきだと思っております。
 ですから、一回目、私が自宅軟禁が解除されたときに言ったことですが、私たちの基本的な姿勢は変わっていないということを申し上げました。それは今も変わっていません。

◎経済援助の是正

久米氏:スーチーさんは軍事政権への援助は、諸外国からすべきではないとお考えなんですよね?これは、未だに変わっていませんか?

スーチー氏:そうですね。そういった経済的な支援というのは、全てポリシーの政策の(原文ママ)もとで決められることですから、その政策が変わらない限りは、やはり私たちとしても受け入れられないという立場は崩せません。

◎日本の経済援助の再開

久米氏:ヨーロッパもアメリカも経済制裁はまだ続けるといっているが、日本はスーチーさんの軟禁解除が終わった瞬間にも、すぐまた経済援助をするんだといっている。この日本政府のやり方をどう思っていますか? 

スーチー氏:日本政府がよくやることですので、私としては、それほど驚いていません。

久米氏:今、日本の外務省はボロボロになっているということをご存知ですか?

スーチー氏:(笑)・・・外務省だけなんですか?

久米氏:お時間をとっていただき、有難うございました。

スーチー氏:とんでもございません。有難うございました。

(以上。テープ起こしはビルマ市民フォーラム事務局による)