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社会

5月30日以降、活動家への弾圧悪化 NLD党員、次々と避難
2003年8月4日配信 イラワディ誌

5月30日以降、活動家への弾圧悪化
NLD党員、次々と避難

イラワディ・オンライン
2003年8月4日
チョーゾーモー

 ビルマで初めて選出された女性国会議員が、軍政からの逮捕を逃れるため、最近ビルマから脱出した。上ビルマでの当局による反政府派への攻撃が行われた5月30日以降、活動家に対する弾圧が強まっていることがその理由だ。

 国民民主連盟(NLD)所属のサンサン議員(73)は、5月の襲撃事件の結果、政治活動を理由に逮捕され、長期拘留される恐れがあることから、ビルマ出国を決めたと述べた。デパインの襲撃事件では、反政府勢力指導者のアウンサンスーチー氏ほか、NLD幹部が逮捕されている。

 サンサン氏は、イラワディに対し、「襲撃事件の後、逮捕されていない仲間数人が集まり、国会議員70人にデパイン事件の解決に向けた私たちの要求をリストアップした書簡への署名を求め、軍政指導部に送りました。彼ら(=軍情報部、MI)が、すぐに私を呼びつけ、この活動についての取り調べを行うのは目に見えていました。私は長年、政治活動に携わっているので、もし今度逮捕されれば、生きている間に刑務所から出られることはありえなかったでしょう」と述べた。

 氏によれば、国家平和発展評議会(SPDC=ビルマ軍事政権)議長、タンシュエ上級将軍に宛てたこの書簡では、スーチー氏を始めとするNLD幹部の釈放、事件の調査と死傷者数の公表、1990年総選挙結果に基づく国会の開会が要求されている。またサンサン氏は、タイ・ビルマ国境に逃れた襲撃事件の目撃者の逃亡に際して、国外脱出への資金援助を行ったかどうかを当局から尋問されたことも明らかにした。

 7月半ば、カチン州出身のNLD幹部ドゥワマランゾーアウン氏(71)は、襲撃事件に関連して逮捕の恐れがあるためビルマを出国した。

 サンサン氏は、デパイン襲撃事件について、事件が上ビルマに反政府勢力支持者が集まることを阻止するだけでなく、軍政がスーチー氏を暗殺しようと企てたものだと述べた。事件はビルマ全土に衝撃と不安を与えている。

 サンサン氏は1989年に政治活動を理由に逮捕され、25年の刑の宣告を受けたが、1年6ヵ月後に釈放された。1996年にも同様の理由で逮捕され、2001年8月に釈放された。氏は1990年の総選挙ではラングーン管区セイッカン区に立候補し当選している。

(訳、久保 忠行)