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社会

ワ軍、新型メタンフェタミン錠を生産
2003年9月24日配信 シャン・ヘラルド・ニュース

従来型の5倍の効果と情報筋
タイ国内で流通開始 タイ迂回ルートも盛ん

 タイ・ビルマ国境の信頼できる消息筋によると、ワ人が生産する新しいタイプの「ヤーバー」(タイ語で覚せい剤、メタンフェタミン錠剤のこと)が今月初めから出回っている。

 情報を提供したムントン出身の商人(50)によれば、この栗色の新しい「スピード」錠剤は普通のヤーバーより厚く、少なくとも5倍の効果がある。この男性はシャン・ヘラルドに対し「以前のタイプだと日に5~6錠は必要だったが、新しいタイプだと0.5錠で1日もつ」と述べた。

 この錠剤の製造は7月から、タイ・チェンマイ県のビルマ側、シャン州南部パホムポーク山系の麓にあるホヨートの東フェホックで行われている(ムントンとムンサートを結ぶ道路より南、ムントンとタイのノーンウを結ぶ道路より東。詳しくは地図参照)。精製所はワ州連合軍(UWSA)第214旅団司令官タ・ロンの保護下にある。製造に用いられているコンプレッサーは一回で39錠が製造できるタイプだと見られている。

 9月20日、2人の仲買人がタイからホヨートにやってきた。一人はチェンマイ県チャイプラカーン郡タムンゴップ出身の漢人、もう一人はプラオ郡出身のラフー人だった。情報を提供した男性は「両方ともタイで試しに販売する分として数千錠を購入していった。卸値は1錠150バーツ(450円)で、末端価格は200バーツ(600円)」と話す。

 しかしタイ国内では厳しい取り締まりが続いており、薬物をタイに持ち込むのは密売人にとって間違いなく一苦労だとこの男性は続ける。「そこで我々は薬物を黄金の三角地帯を経由してラオスに持ち込む、ビルマ南部を経由して海路に乗せる、インド・マニプール州と国境を接するビルマ西部ザガイン管区の町タムー経由でインドに持ち込むといった方法を採っている。」

 他の薬物の値段も下落傾向にあるとのことだ。ヘロインは1ブロック(700グラム)あたり12万バーツ(36万円)、アヘンは1ヴィス(1.6キロ)あたり1万バーツ(3万円)だが、先月の価格は各20万バーツ(60万円)と1万1千バーツ(3万3千円)だった。またこの商人は「サルウィン河西岸産のアヘンだとさらに安い。売値はわずか8、500バーツ」であるとも打ち明けた。

(訳、箱田 徹)

出典:Shan Herald Agency for News, 'Speed II comes to town (No: 12 - 09/2003) ', 24 September, 2003.