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社会

ビルマ政治囚支援協会(AAPP)2009年年次報告書
2010年1月29日配信 ビルマ政治囚支援協会(AAPP)

ビルマ政治囚支援協会(AAPP)は1月29日に2009年年次報告書を発表しました。この中から、主なポイントをご紹介します。

 2009年12月31日の時点で、ビルマの政治囚は2,177人にのぼる。前年から15人増。

 燃料費の大幅値上げを機に反軍政デモが始まった2007年8月以降に逮捕され、今も拘束されている活動家は1,167人。

 2009年中、264人が政治囚として拘束された。129人の政治囚が判決を言い渡され、71人が当初収容された刑務所とは別の刑務所に移送された。遠隔地の刑務所に移送された場合、家族が面会に向かうのが困難となるため、刑務所の劣悪な環境で精神的・身体的健康を維持するのに重要な食料や医薬品の差し入れが受け取れなくなる場合がある。

 刑務所内で続く拷問、不十分な医療体制、長期間の拘束、移送による家族からの隔離を原因とする医薬品不足や精神的打撃などで、被拘束者の健康が害されている。2009年中、少なくとも48人の政治囚が新たな健康上の問題を報告した。2009年12月31日時点で129人の政治囚が健康上の問題を訴えている。

 軍政は、2月に31人、9月に129人の政治囚を恩赦により釈放したが、この中に指導者的立場を有する政治囚はいなかった。

鳩山首相は、2009年11月に行われたテインセイン・ビルマ首相との会談で、「政治犯の釈放について進展があったため、人道支援及び人材育成分野の支援を段階的に拡大することを考えている」と述べました(注)。しかし、この報告書の数値を見ると、政治囚の数は減るどころか増加していることが分かります。(ビルマ情報ネットワーク)

注:「…このうちの政治犯の釈放、政府とスー・チー女史の対話の再開、米国との対話開始などいくつかについて既に進展があると承知しており、こうしたミャンマーによる前向きな動きを踏まえて、ミャンマーに対する人道支援及び人材育成分野の支援を段階的に拡大することを考えている」(外務省「日ミャンマー首脳会談の概要」、2009年11月7日)。