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経済・環境

「ビルマ軍政下のダム開発 カレンニーの教訓、バルーチャウンからサルウィンへ」(カレンニー開発調査グループ、2006年)
2009年8月17日配信 ビルマ情報ネットワーク 特定非営利活動法人メコン・ウォッチ

「ブルドーザーと銃を同時に用いることほど、
国を破壊するのに効率的な方法はない」-序文より

バルーチャウン発電所~負の側面を抱える開発事業

 ビルマ情報ネットワークは「ビルマ軍政下のダム開発 カレンニーの教訓、バルーチャウンからサルウィンへ」(カレンニー開発調査グループ、2006年)の日本語版を、特定非営利活動法人メコン・ウォッチと共同発行しました。

 第二次大戦後、ビルマ(ミャンマー)に対する日本の戦後賠償で建設されたバルーチャウン水力発電所は、ビルマの主要都市への重要な電力供給源となっています。

しかし、周辺に国軍が常駐するようになり、ダム湖による水没や国軍による強制移住命令で1万人以上の住民が住居や田畑を失いました。建設から数十年たった今でも、発電所周辺には地雷が埋設され、毎月のように死傷者が出ています。バルーチャウン発電所建設事業は、こうした負の側面も抱えている開発プロジェクトです。

サルウィン河で悲劇が繰り返される

 ところが現在、バルーチャウン川が注ぐサルウィン河に複数の大型水力ダムを建てようという計画が、タイ政府とビルマ軍事政権との間で進められています。建設が始まれば数万人が影響を受け、深刻な環境破壊が起き、バルーチャウンの悲劇が繰り返されることが大いに懸念されます。しかし住民の意見表明はおろか、適切な環境社会影響調査さえも行われていません。

 本報告書は、バルーチャウン水力発電所建設の実態、そしてサルウィン河ダム建設計画について、日本語で初めて詳述する貴重な一冊です。どうぞご覧ください。