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社会

ビルマ軍政による僧侶への暴力行為に関する声明
2007年9月6日配信 政治囚支援協会

ビルマ軍政による僧侶への暴力行為に関する声明
2007年9月6日
ビルマ政治囚支援協会(AAPP)

 仏教僧侶が今回の抗議行動に参加し、ビルマ・マグエー管区パコックでは5日に僧侶による大規模な行動があった。僧侶500人はパコックの街の西側にある僧院からデモを開始した。街中を練り歩く僧侶たちを、デモを観ようと集まった1万人以上の人々が歓迎したと伝えられる。

 ビルマ国軍の二個小隊は空に向けて威嚇射撃をして僧侶を追い払おうとした。僧侶たちは静かにお経を唱え、すべての人々が他者の支配から解放されることを祈っていたときのことだった。国軍兵士は僧侶と見物人を道路に引きずり出し、竹の棒で殴りつけた。僧侶2、3人が街灯の柱に縛られ、激しい暴行を受けた。少なくとも一人が頭部に重傷を負い、数人が逮捕された。

 8月19日にビルマ全土で始まった平和的な抗議行動は、タンシュエ政権が燃料価格を最大5倍まで引き上げたことに端を発する。国内各地で数千人が抗議行動に参加している。平和的な抗議行動にも関わらず、8月21日からこれまでに人権活動家とデモ参加者150人以上が治安部隊と民兵組織によって身柄を拘束された。民兵組織から激しい暴行を受けて重傷を負った活動家もいた。

 ビルマの仏教僧侶には、平和的な社会運動に関わった長い歴史がある。ビルマ国民の多くは仏教徒だ。僧侶は、食料や薬など自らの日常生活に必要なものを地域からの寄付によってまかなっているので、地域の抱える問題に目をつぶることはできない。僧侶は、社会に関わることで人々の苦境を解決する力になろうとしている。例えば、オッタマー師やウィサラ師が独立闘争期に国民の支援に取り組んだことは、ビルマでは大変よく知られている。

 現代に目を転じると、1988年の軍事クーデター以来、僧侶たちは平和的な抗議行動を行ってきた。民主化を求めるデモでは多くの僧侶が射殺された。さらに僧侶500人以上が拘束され、投獄され、労働キャンプに送られた。これまでに19人の僧侶が労働キャンプと刑務所で亡くなっている(訳注:詳しくは、政治囚支援協会:『僧侶が還俗させられ、投獄される国』の紹介(2004年12月)を参照)。

 私たち「ビルマ政治囚支援協会」(AAPP)は、ビルマ軍政が9月5日にパコックで僧侶への暴力行為という行動に出たことを強く非難する。私たちはビルマ政府に対し、公式の釈明を行い、暴力を働いた人物を処罰するよう求める。

 私たちは国家サンガ大長老委員会と著名な高僧に対し、何らかの手段を講じるかいなかに関わらず、現政権を支持することのないよう慎重に振る舞われることをお願いしたい。私たちは高僧に対して、僧侶と共に平和的なデモ参加者に暴力を振るわないようにと軍政に諭すことをお願いしたい。

 私たちはまた世界の仏教僧団に対し、ビルマ軍事政権が国内の僧侶に対して暴力行為を働いたことを非難するようお願いしたい。

ビルマ政治囚支援協会(AAPP)
問い合せ先:
テッナイン (+66)- 81-287 8751
ボーチー (+66)- 81-324 8935