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社会

ビルマ人女性活動家がホモ・ホミニ賞を受賞
2008年3月5日配信 政治囚支援協会

ビルマ人女性活動家がホモ・ホミニ賞を受賞

政治囚支援協会(AAPP)
プレスリリース
2008年3月5日

 チェコ共和国の人権団体ピープル・イン・ニードは、2007年のホモ・ホミニ賞を、ビルマの女性活動家スースーヌウェ氏、ピュピュティン氏、ニーラーテイン氏に授賞する。ビルマに民主主義と人権を回復する運動への貢献が理由となった。

 この賞はピープル・イン・ニードが毎年実施しているもので、人権ドキュメンタリー映画祭「ワン・ワールド・フェスティバル」の会場で、過去1年を通して非暴力による紛争解決・人権状況の改善・民主主義の進展に功績のあった個人に贈られている。

 授賞式は2008年3月5日に行われる。しかし3人の受賞者はいずれもビルマ軍事政権による迫害のために式典に出席することができない。このため元政治囚で、現在は政治囚支援協会(AAPP)の外交委員会委員であるレーレーニュー氏が3人の代理として受賞する。

受賞者について

スースーヌウェ氏(35):2007年に8月から9月にビルマで起きた反軍政民主化運動(サフラン革命)に積極的に関与したとして、現在ヤンゴンのインセイン刑務所に収容されている。氏は国民民主連盟(NLD)に所属する労働運動家として、労働者の権利擁護を掲げて軍政と対峙してきた。氏は2005年に、住民に強制労働を課した軍政の地元当局者を、国際労働基準に違反しているとして訴え、歴史的な判決を勝ち取ったことで大変よく知られている。軍政側はこの平和的な取り組みに対し、地元当局者を訴えたことを理由に1年6ヵ月の禁固刑を言い渡すことで報復した。氏はこの事件以来、何度も拘束・収容されている。

ピュピュティン氏:HIV/エイズ患者を支援する活動に従事。2007年のサフラン革命にはNLD党員として参加した。氏は軍政から最も厳しく身柄を追及されている活動家の一人で、現在もビルマ国内に潜伏している。

ニーラーテイン氏:ビルマ国内の民主化団体「88世代学生」のメンバー。初逮捕は1996年で、学生運動に参加したとして10年の刑を宣告された。その後2005年に釈放されて以来、ビルマに民主主義と人権を回復するための活動を続ける。しかし活動を理由に軍政から再び弾圧を受けており、現在も地下潜伏を余儀なくされている。潜伏にあたって生後数ヵ月の乳児と小さな娘を残していなかなければならず、氏は精神的にも厳しい状態に置かれている。夫で元政治囚のチョウミンユ(ジミー)氏も8月に逮捕され、インセイン刑務所に収容されている。


 政治囚支援協会書記のテッナイン氏は次のように述べている。

 「この3人のビルマ人女性はビルマに自由と民主主義を取り戻すため、命がけで飽くことなく活動し続けてきました。ビルマでは2007年8月に公定燃料価格が5倍に引き上げられましたが、3人はこれに対する抗議デモで中心的な役割を果たし、さらに9月の僧侶による街頭デモを全面的に支持してきました。今回の『ホモ・ホミニ賞』は、この3人の女性が体現しているたぐいまれな勇気と勇敢さをとくに認めたものであり、さらに言えば、ビルマ政治に女性が果たしている役割を浮き彫りにするものでもあります。私は、ピープル・イン・ニードが3人の女性を今年の受賞者としたことに心から感謝します」。
 全ビルマ学生会連合議長だったミンコーナイン氏は2000年に同賞を受賞している。氏は現在インセイン刑務所に収容されている。

政治囚支援協会(AAPP)について

政治囚支援協会は、元政治囚とその家族への生活支援のほか、全政治囚の現状の記録、また軍事独裁政権下のビルマで人権侵害や人道に対する罪を犯した個人の名前と、その証拠の収集などを行っている。

 ビルマ国内での人権侵害についての詳しい情報は、政治囚支援協会のウェブサイトをご覧ください。http://www.aappb.org

この件に関する問い合せ先(タイ国内)
テッナイン:081-2878751
ボーチー:081-3248935