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経済・環境

サルウィン川ダム開発と関連する最近の地雷死亡事故や難民発生事例について
2007年3月14日配信 カレンニー開発調査グループ(KDRG)

国際反ダム行動デーに寄せて
サルウィン川ダム開発と関連する最近の地雷死亡事故や難民発生事例について

カレンニー開発調査グループ(KDRG)
2007年3月14日

 ビルマ・カレンニー州とタイとの国境では今月に入り地雷による死亡者が2人も出た。また2007年に入ってから新たに100人以上のカレンニー人難民がタイに入った。この事態を受け、カレンニー開発調査グループ(KDRG)はサルウィン川でのダム建設計画の即刻中止を求め、国際反ダム行動デーの本日、本声明を発表する。

 2007年3月9日に、タイ・ビルマ国境で食糧を探していたカレンニー人難民(35)がビルマ軍が設置した地雷を踏んで死亡した。その前の週、3月3日には、タイ・メーホンソーン県からカレンニー州に入ったタイ人ビジネスマンが地雷を踏んで死亡した。2006年にはカレンニー人住民少なくとも10人が、同国境で地雷を踏んで死亡している。

 2006年に発表した報告書(原題:Dammed by Burma's Generals)でKDRGは、ビルマ軍がカレンニー州北部のローピタ発電所(訳注:バルーチャウン発電所としても知られる)を警備するために1万8千個もの地雷を設置したと推定している。KDRGは、サルウィン川でのダム建設の警備のために大量の地雷が新たに敷設されることを危惧している。

 2006年初頭から、メーホンソーン県にある難民キャンプに新たに1000人以上のカレンニー人難民が到着した。そのうち約100人は2007年に入ってからのものだ。大多数はビルマ軍による軍事作戦が強化されたカレンニー州ボーラケ郡から逃げてきた。同郡は、サルウィン川のウェイジー地点にダムが建設されれば水没によってもっとも影響を受ける地域である。現在タイ国内の難民キャンプには約2万3千人のカレンニー難民が住んでいる。

 ウェイジーダムが建設されれば、カレンニー州では620平方キロメートルもの肥沃な土地が水没することになる。水没地域の中には、約千人しか残っていないインタレー民族の全住民の居住地も含まれる。合計約3万人のカレンニー人が、失われる農地や住居、家畜への補償を一切受けずに永久に故郷を追われることになり、多くは難民としてタイに流入するだろう。

 ウェイジーダムは、サルウィン川に計画されている5つのダムのうちの1つだ。サルウィン川ダム開発にはタイ発電公社(EGAT)やビルマ軍政、そして中国のシノハイドロなどが関与している。(訳注:タイ、ビルマ両国が共同開発計画を進めているのはサルウィン川上の4地点およびビルマ南部のテナセリム川上の1地点とされている。サルウィン川上の4地点のうち、もっとも下流にあるハッジーについては中国国営のシノハイドロが出資することが決まっている。)

 私たちKDRGはサルウィン川でのダム建設計画すべてをただちに中止するよう強く求める。

連絡先:カレンニー開発調査グループ
Eメール: kdrg05@yahoo.com
電話(タイ): 086 9136720
出典:'Recent land-mine fatalities and refugee influx portend impacts of Salween Dams,' Karenni Development Research Group, March 14, 2007