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社会

88世代学生グループからのビルマ国民への呼びかけ「軍事政権の奴隷にならないよう ニセの憲法に反対票を投じよう」
2008年3月14日配信 88世代学生グループ

「国民投票に行って『反対票』を入れよう」と国民に呼びかける内容です。

軍事政権の奴隷にならないよう
ニセの憲法に反対票を投じよう

88世代学生グループからのビルマ国民への呼びかけ

88世代学生グループ
ミャンマー(ビルマ)、ヤンゴン(ラングーン)
声明 5/2008 (88)
2008年3月14日

敬愛する僧侶、学生そしてビルマの皆さんへ

1.ビルマ国民の皆さん、来たる国民投票では、軍事政権が起草した憲法をきっぱりと拒否する票を投じましょう。理由は以下の通りです。

a.1990年の総選挙で選出された国民の代表は、憲法起草過程への参加を認められなかったこと
b.この憲法は真の連邦制度に基づいておらず、すべての民族についてその平等と自決権、また少数民族としての諸権利を尊重していないこと
c.この憲法は、民主的な社会の建設をめざしているものではなく、国民の利益と安全を保証してもいないこと

2. 国民投票は見せかけだけのものになるでしょう。軍政は、国民の真の願いを乗っ取り、乱用しようとしています。軍政は、憲法の起草や承認手続きにのぞみ、次のような行動を取ってきました。

a.軍政が1990年に出した「法令1/90」には、選出された代表者のみが憲法起草を行うと書かれています。しかし軍政は自ら定めた法に反し、1990年の総選挙で選ばれた代表が憲法起草に参加することを認めませんでした。
b.憲法の基本原則は、軍政が人々を強制的に出席させて開いた集会によって不正に承認されたものです。
c.憲法制定のための国民会議は、軍政が予め用意した基本原則が承認されたという見た目を作るためのものに過ぎませんでした。軍政と停戦協定を結んだ民族団体が出した提案は無視されました。
d.軍政は1996年に出した「法令5/96」で、国民会議や憲法を批判すれば20年間の禁固刑に処するとしています。
e.表現の自由と報道の自由とが厳しく制限されています。
f.国民投票実施委員会の委員は軍政が直接選んだ人たちで、国民が信頼できる人物は含まれていません。また2008年2月28日に発表された国民投票法は、国際基準も東南アジア諸国連合(ASEAN)の基準も満たしていません。また国民投票で反対票が多数を占めた場合に軍政がどうするのかについても明確な規定はありません。軍政は投票結果がどうであれ、自分たちの都合のよいように解釈するつもりなのです。
g.仏教僧や尼僧、学生、諸民族の若者、そして私たちの指導者であるアウンサンスーチー氏など、何千もの民主化活動家がいまだに身柄を拘束されています。

3.この憲法は、軍政幹部やその取り巻きの利益や富、安全を確保し、増進させるようにできています。庶民出身の普通の兵士でも、兵士であるというだけでエリート階級に入ることもあり、自らの出身階層である庶民には与えられていない特権を手にすることになります。この憲法はビルマの軍政支配を恒久化させるものなのです。

4.この憲法が承認されたらどうなるのでしょうか。軍政幹部と家族、その取り巻きは引き続き国民を虐待し、抑圧します。軍政は国家経済を独占し、「抑圧の許可証」を持ったも同然の状態になります。ビルマ国民は何世代にもわたり、軍政の奴隷となるでしょう。

5.軍事政権による見せかけの国民投票を「国民の願いを示す全国運動」に転換しましょう。軍政が一方的に定める民主化ロードマップによってビルマが墜落していくのを防ごうではありませんか。「国民の力(ピープル・パワー)」は勝利するのです。

6.どのように投票すべきでしょうか。
投票権を持つ人は投票所に行き、反対票を投じましょう。恐れることはありません。憲法に反対票を投じたからといって、その人を逮捕する権利は当局にはありません。皆さんは自由に投票する権利を持っています。憲法への反対票を投じることで、私たち国民が大きな力を持っていることを示しましょう。これができなければ、皆さんは死ぬまで、また子々孫々に至るまで、軍事政権を恐れ続けることになります。

7.反対票が多数を占めても、軍政は憲法が承認されたと主張するかもしれません。その場合でも、私たちは様々なレベルで平和的な抗議行動を続けます。かつての独裁者ネウィンが1974年に一党支配を定める憲法を承認したときには、1974~1976年にかけて大規模な抗議行動が発生しました。そして1988年には、同年8月に起きた大規模な抗議行動によって、1974年憲法が無効になったのです。ビルマの歴史がはっきり示しているのは、国民の願いを反映しない憲法は長く続かず、ただの紙切れに過ぎないという事実なのです。

8.一人一人が、なすべきことを責任を持って果たしましょう。私たちの団結した行動は、軍政幹部を恐怖させます。そして軍政は、国民がいつでも握りつぶすことができるちっぽけな人形ではないことを理解するのです。このようにしてこそ私たちは、いま直面している危機的状況から脱出できるのです。


私たちは自らの手で、自由への道を切り開こう
全国民が、国民のためのロードマップを描く権利を有している
憲法に反対票を投じ、国軍兵士によって血と泥で汚された、敬愛する僧侶の身体を清めよう


88年世代学生グループ
ミャンマー(ビルマ)、ヤンゴン(ラングーン)
88gstudent@gmail.com