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民族・難民

軍政は平和を望まないとワ軍幹部 爆弾事件と首相暗殺疑惑への関与否定
2003年6月3日配信 シャン・ヘラルド・ニュース

 ワ州連合軍(UWSA)ワ軍の指導者の一人ウェイ・シューカン(57)は、麻薬王としてタイと米国に追われる身だ。氏に近い消息筋によれば、ウェイ氏は最近、平和とはビルマ軍事政権指導部の頭の中でもっとも端にあるものだと述べた。

「平和が実現してしまえば、将軍たちには権力を握る口実がなくなる。そうなれば軍政指導部は反政府勢力との交渉を求める圧力に屈し、最終的にはアウンサンスーチーに政権を渡すことになるだろう。」
 ワ軍第171部隊はタイ北部国境地帯を防衛するタイ第3軍と対峙している。ウェイ氏はこのワ軍部隊の実質上の司令官を務める。

 21日に国境の町タチレク(チェンライ県メーサイの対岸)で起きた爆弾事件では、4人が死亡し、「タイの征服者」として知られ、16世紀に活躍したタウングー朝のバインナウン王(位1550-81)の像が破壊された。タイ政府はこれをワ軍の犯行としている。ウェイ氏はこれに対し「冗談だろ。もし爆発物を仕掛けるとして、それを実際にやるときには軍政の幹部を狙う。昔の王様の像を壊してどうするんだ」と反論した。

 そして「不安定な状況が現れれば、そこで一番得をするのは軍政指導部だ。そんなことは皆わかっている」と続けた。

 シャン軍の司令官の一人から「ワ軍のリモート・コントローラー」との異名で呼ばれるウェイ氏は、ワ軍がタイのタクシン首相の暗殺を企ているという疑惑も否定した。「信頼に足る人々が我々を擁護することなどありえない。それだけの理由でタイ政府は我々をスケープゴートにしている。だが、我々を非難する声明を乱発してみても、暗殺計画を実際に仕切っているのがタイ国内の人間だということくらい、向こうはよくわかっているはずだ」と述べた。

 氏に近いこの消息筋によれば、ウェイ氏には何軒もの家があるが、現在はムンサットに滞在中。11の大隊を統括するUWSA第171「軍区」の日常業務は弟のウェイ・シューインが行っている。

(訳、箱田 徹)

出典:Shan Herald Agency for News, 'Druglord: Rangoon does not need peace - Denies Tachilek blasts and dispatching Thai PM (No: 06-06/2003) ', 3rd June, 2003.