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民族・難民

カチン州でビルマ軍兵士が少女を集団暴行
2007年2月15日配信 イラワディ誌

追記:ビルマ女性連合(WLB)によれば、この報道があった直後、少女4人はビルマ軍に逮捕され、現在も拘束されている(ビルマ情報ネットワーク)。

 カチン州プタオ郡で少女4人がビルマ軍兵士に集団暴行されたとの報告がある。地元の情報筋によれば、被害者の家族らは軍から支払われた補償金が少なすぎるとして増額を求めている。ビルマ軍は30万チャット(約232米ドル、約3万5千円)を支払ったが、4人の家族らはそれでは少なすぎるとし、4人に対し合計200万チャット(約1550米ドル、約18万6千円)を求めている。

 同筋によれば、報復の恐れのため事件は警察に通報されなかった。同筋はまたイラワディに対し「軍関係者は少女の親たちに落ち着くように、そして既に補償が済んでいるのだから当局に通報しないように言った」と述べた。

 家族によると、2月2日にプタオの近くに駐留するビルマ軍の第138歩兵大隊の兵士7人が少女たちに近づき、カラオケ屋に行かないかと誘った。その後少女らは軍のキャンプに連れて行かれ、兵士たちに集団で暴行された。4人は14歳から16歳、カチン系のラワン民族で、プタオのドゥクダン高校に通っている。

 4人の親や親戚らが大隊長のソーウィン大佐に事件を訴えた。親戚らは、暴行に加わった兵士のうちゾーミンテッ少佐、ウィンミンウー大尉、チョーゼヤ大尉の名前を挙げたが、残りの兵士については、軍からの協力が得られなかったために名前がわからないとした。

 事件が起きたのは、ビルマ軍が少数民族に対する戦いの一環としてカレン民族の女性に対して殺人、強かん、拷問を行っているという報告書が人権団体から出た矢先のことだった。この報告書はタイに拠点を置くカレン女性機構(KWO)から2月12日に出版された。過去25年間にミャンマー東部のカレン州で起きた959人の女性や女の子どもに対する暴行事件を扱っている(訳注:ビルマ女性連合=WLBのサイトから入手可能 http://www.womenofburma.org)。

 報告書は「ビルマ軍は、特に民族州で民間人を威嚇し侮辱するための拷問の一種として強かんを使い続けている。女性や子どもは強制労働もさせられ、家から追いやられている」と述べる。シャン民族の女性に対しても性暴力が広く使われているとの報告が近年にあった。

 プタオ出身で全カチン学生青年連合(AKSYU)で働くレオナルド・シンラチャン氏はイラワディに対し、ビルマ北部のプタオ周辺に展開するビルマ軍部隊が増えてから、成人女性や少女はより一掃危険にさらされるようになったと述べた。「通信上の問題があるため、メディアで報道されるのはほんの数件にすぎないが、プタオ周辺では強かんや強制労働が頻繁に起きている。非常にたくさんの女性が強かんされている」。同氏は、ビルマ軍が周辺地域の大部分を支配しているため、被害を受けた女性は事件を訴える先がないとも述べた。

(日本語訳:秋元由紀)