セレブの映像で見よう
ハリウッド・スターとビルマの30日~21日目 スタローンを駆り立てたこと
2008年5月20日配信 ビルマ情報ネットワーク、米国ビルマキャンペーン
ハリウッドの人気俳優を始めとしたセレブや著名人が、ビルマ(ミャンマー)について映像メッセージを発信しました。映像には大変深刻なものから軽いタッチのもの、スキット風のものもあり、見ればビルマが抱える様々な問題がわかるように構成されています。ビルマ情報ネットワークは、これらの映像メッセージに日本語訳をつけて皆さんにお届けします。
21日目はタイ・ビルマ国境を舞台にした「ランボー 最後の戦場」が公開中のシルベスター・スタローンです。
スタローンを駆り立てたこと

Burma: It Can't Wait - Sylvester Stallone - Day 21
こんにちは。シルベスター・スタローンです。私はビルマに入れません(訳注:「ランボー」シリーズ最新作はビルマで上映・出版禁止)。
「ランボー」シリーズの最終作となるかもしれない映画の題材を探していたとき、私はただのヒット作ではなく、意味があり、影響力を持つものをやりたいと思っていました。
ビルマのことを聞いて、そこではもう60年も内戦が続いているのに私は全然知らなかったことが信じられませんでした。
「ランボー 最後の戦場」には、ビルマで起きている残虐行為のシーンだけでなく、ランボーがその残虐行為をする者たちに立ち向かうところもでてきます。
今映っているシーンは、残虐な「地雷除去作業」のシーンです。ビルマには多数の地雷が埋設されていて、地雷原では一般市民がビルマ軍兵士の先を歩き、地雷を「除去」させられるのです。
ビルマの人々が希望を求めて必死でいることがわかるでしょう。
世界中の人が映画を見て、生まれてから困難にしか出会ってこなかったすばらしいビルマの人々のことを知り、理解してくれることを願っています。
ビルマ国民に希望を与える映画にかかわるのは光栄なことですし、「私はビルマに入れません」というのもかっこいいかもしれませんが、ビルマの人々は本当の希望を必要としています。
私たちが事態を観察し、知性と寛大さを持って真剣に取り組めば、ビルマの人々に希望をあげられるでしょう。
誇りに思えることをしましょう。
ありがとう。
日本語訳 秋元由紀