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ビルマ(ミャンマー) サイクロン・ナルギスの被害に関する特集ページ

2008年5〜7月
ビルマ情報ネットワーク

軍政が続く限り「人災」は終わらない。国民投票で承認された人権無視の新憲法案からも明らかだ。日本人にできる有効な被災者支援は、在日ミャンマー人への支援などを通じ、民主化促進の手助けをすることだ。
(田辺寿夫、視点 NGO「ビルマ市民フォーラム」運営委員・田辺寿夫さん、『毎日新聞』、2008年5月19日)

サイクロン被害に関する映像・画像資料

 現在、サイクロン被害に関する様々な映像・画像が出回っています。しかし、なかには、大手通信社やDVB(ビルマ民主の声)の写真の二次転送や、2005年のスマトラ沖大地震とインド洋津波の時のものが含まれています。以下、信頼できる情報源が集約している情報を集めてあります。

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サイクロンの被害に関する写真・データ


2008年5月11日のアップデート

 ビルマ・パートナーシップ及び米国ビルマ・キャンペーンから送られた情報をビルマ情報ネットワークがまとめました。

 ラングーン管区のクンヤンゴン郡は海に近いため大きな被害が出た。パンターダムが決壊し町全体が浸水、住民多数が死亡。約4万2000人が比較的高い位置にあるトークに集まってきている。本日現在、軍政からは少量の米が支給されただけ。看護士など医療関係者もいるが、薬が足りず、患者の数が多いため治療が追いつかない状態。ビルマ軍は犠牲者の一部に道路の復旧作業をさせた。

 ラングーン在住の多数の医師が被災地域に出向いて支援活動をしたいとしているが、当局から許可が出ない。道路がふさがっているところも多いため輸送の問題もある。

 ラングーン管区シュエピタでは数万人が僧院に避難していたが、僧院に多人数が集まるのを嫌った当局が避難住民を解散させ、壊れている元の家に帰らせた。

 イラワジ管区モーラミャインジュン郡では14村が深刻な被害を受け、8村が完全に破壊されてなくなった。これらの村の住民のうち3万人がモーラミャインジュンの僧院に避難していたが、当局が9日に強制的に退去させた。このうち一部は近くのミャウンミャ郡にたどりついた。ビルマ軍は被災者の多くにがれきの除去作業などを強制している。

 イラワジ管区ボーガレー郡ではコレラが発生している。コレラの流行で数日内に多数が死亡すると見られる。ここでもビルマ軍が被災者にがれきの除去や道路の復旧作業などをさせている。作業を拒むと食糧がもらえない。

 イラワジ管区デーディェ郡でもコレラが発生し、死亡者も出た。

 ラングーンでも洪水があり、悪臭がしている。慈善活動家やボランティアが救援物資を集めて被災者に配っているが、軍政の翼賛団体・連邦連帯発展協会(USDA)やスワンアーシンの会員に襲われる事件が起きている。襲撃の際に救援物資が奪われることもある。人気映画俳優のチョートゥ氏が仲間と南ダゴンミョーティ区で被災者に米を配っていたところをUSDA会員に襲われた。氏は走ってその場を離れた。

2008年5月6日のアップデート

 5月3日に大型サイクロンがビルマに上陸し、最大都市ラングーンやイラワジ・デルタ地域全域、バゴー(ペグー)管区、カレン州、モン州で大きな被害が出た。ラングーンでは家屋の半数近くが破壊され、屋根が吹き飛ばされた家屋も多い。特に被害が大きかったのはラングーンのフラインタヤー、シュエピタ、ダゴンミョーティッ北、ダゴンミョーティッ南の各地区。イラワディ(エーヤワディー)管区ではチャイラッ郡とラップッダ郡が壊滅的な被害を受けた。ハインジー島では10万人近くの住民が住居を失った。ピャーポン郡ピンシー村では住民3000人のうち少なくとも2000人が行方不明とのこと。軍政は4000人が死亡したと発表したが、実際の死者数はもっと多いと見られる。(ビルマ情報ネットワークによる注(以下の注釈も同様):なお軍政のニャンウィン外相は6日、国営テレビを通して、全体の死者数は最低1万5千人であり、エーヤワディー管区ボーガレーだけで死者1万人と発表した。)

 ラングーンでは多数が住居を失い、飲料水や電力の供給も途切れている。電気や電話が再び通じるようになるまでに数週間かかると見られる。イラワジ・デルタ地域はビルマで主要な米の生産地で、サイクロンに襲われたのは米の収穫期直前だった。このため深刻な米不足が起きると予測される。日用品の値段も既に2〜3倍に上がった。(注:現地からの情報では、首都ヤンゴンのガソリン価格は1ガロン(約3.8リットル)あたり2万チャット(2千円)を突破している。リットル計算では5000チャット(500円)を超えている。これはサイクロン前の約10倍にあたる。)

  軍政は被害のひどかった地域を災害地域に指定し、ラングーンの一部では軍や警察が救助活動を行っている。しかし作業に出ている兵士や警察官の数はとても少なく、がれきを除くのに必要な機材や住民への支援物資の提供はない。住民はがれきなどを手で除去しており、僧侶たちも街に出て除去作業を手伝ったり被害者を助けたりしている。

 サイクロンでインセイン刑務所でも被害が出た。3日午前8時頃、強風で刑務所の一部の屋根が吹き飛ばされ、第一棟で火事が発生した。囚人らは助けを求めたが、刑務所当局はなかなかやってこなかった。若い刑務所職員がやっと鍵を開けると、囚人らは刑務所敷地内を走り回ったので、刑務所のビルマ軍兵士が屋根から発砲し、36人が死亡、70人がけがをした。死者の中に政治囚はいなかった。同刑務所に収容されている囚人は医療や毛布、飲料水を必要としている。また、今日刑務所を訪れた政治囚の家族らは、必要物資の差し入れをすることを許されなかった。(注 インセイン刑務所での死亡事件については政治囚支援協会からもプレスリリースが出ている。火事の原因などについて記述が異なる。情報がまだ混乱しているためと思われる。)

 このような状況にもかかわらず、軍政は10日に予定されている国民投票を決行しようとしている。軍政は、災害地域に指定された地域でのみ投票を延期し、他の地域では予定通り10日に投票を行うものと見られる。サイクロン被害への軍政の対応が遅れていることについて、国民の間に大きな不満が生まれているとの情報もある。

出典:
Burma Partnership: http://appartnership.googlepages.com/BPCyclone-May-08.doc
US Campaign for Burma http://uscampaignforburma.org/pr/2008-activists-call-for-us-government-to-pr ovide-emergency-assistance-to-cyclone-victims-in-burma.html




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